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令和3年1月

年が明けました。今年もよろしくお願いします。

どんな苦しい時でも道はあるという人がいます。支えてくれる人が前提ですが、その通りの気がしています。今から20年程前に「田舎に泊まろう」という番組がありました。俳優の榎木孝明さんが瀬戸内の小さい島の家族に泊まる内容の回です。大家族によその家から二十代後半の女性が嫁に来ていました。背筋を伸ばしながら、一人小部屋で無言で食事をとる場面が印象に残っています。苦しい未来が見えてそのシーンは今から思い返すと切ない感じがしてきます。最近多い人生は、結婚をし二人でマイホームを建て子供を授かり、休日家族でのんびり過ごし場合によっては子供を連れて趣味で海外旅行に行くことがあります。こういう生き方は今の時代違和感がありません(メディアが原因かもしれません)が、日本の社会に甘えている構図であることが年を取ると分かります。高収入を得られるのは、日本の社会の伝統のおかげです。本人の力ではありません。責任感があり人と違う意見を言える人は別ですが、そういう人は、若い時には私生活で必死に努力しています。その人が豊かさを楽しむのは子供が成人式を迎えたあとです。

若い家庭の人で「甘えているようで実はその人なりに苦しんでいるは多いよ」という人がいます。この発言は結婚後の生活では意味合いが違います。自分が選んだ生活スタイルです。事情があって今の暮らしになってしまった人は別ですが、あぐらをかいた生き方をすれば必ずつけが回ってきます。その時助けてくれる人がいないので大体どうにもなりません。子供がひきこもった事態も同じです。なに事もおこらず人生最後まで行けたとしても、子供の人格は劣化し、子供は苦労し社会はすたれます。瀬戸内の話に戻りますが、若い女性が別の家族に入れてもらうことは人生の正当なルートと思います。支えてくれる人を手に入れてはじめて、人間の生活ができると思っています。どんな苦しい時でも道があるためにはまず過去の生き方が問われると思います。

 

 

2021/01/05